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【海外ミステリ】 デオン・マイヤー『流血のサファリ』


<クルマの登場シーンを抜書したLagoon 100 Mysteriesに併載>
◇本書から (BLOOD SAFARI,2007 大久保寛訳 武田ランダムハウスジャパン 2012)
『空港まで後をつけてくるものいなかった。
 私たちはエマのグリーンのルノー・メガーヌ・カブリオレで行った。私のイスズのピックアップ・トラックはカレルの家に置いてきたのだ。「きみの車でも窮屈じゃないよ、エマ」この朝カレルは私のことは無視して彼女にそうすすめたのだった。
「あなたが運転なさる、レマーさん?」エマ・ルルーはきいた。
「それでよろしいなら、ミス・ルルー」これが私たちが最後に交わした儀礼的なやりとりだった。フィッシャーヘーブンからN2国道に向かいながら、私がルノーのオートマティックの変速機と2リッターエンジンの驚くべきパワーに慣れようとしていたとき、彼女は「エマと呼んでください」と言った。
 これこそがいつも気まずい雰囲気になる瞬間だ。相手は私に同じことを言って欲しいのに、わたしは決してファーストネームを教えないからだ。「ぼくはレマーです」。』

--COMMENT--
 南アフリカ在住の作家による、同国を舞台にしたアクション・サスペンス。クルーガー国立公園での銃撃犯が20年前に失踪した兄ではないかと信ずるブランド・コンサルタントの女性と、ボディーガードを依頼されたレマーや関係者らが何者かに襲撃される。自然保護運動、部族間の闘争、まだ尾を引くアパルトヘイト問題、隣国モンザンビーク大統領の暗殺事件などを背景に徐々にその首謀者が明らかにされる。現地人の名前や地名が憶えにくかったりするが、ストーリーのトピックが新鮮でとても面白かった。
 それにしても登場車も無茶多かったなぁ。リンポポ州で初めに使うレンタカーがBMW318i、二人が追跡される警察のオペル・アストラ、動物保護区に現れた男のニッサン1400ピックアップトラック、その男の恋人のおんぼろワーゲン・ゴルフ、襲撃グループのニッサンのおんぼろの青いピックアップ、銃撃されたエマを病院に運ぶトヨタの25万キロ走行したハイエース、ボディガード社が用意してくれたアウディA4と白いダブルキャブの3リッター四駆ニッサン、襲撃グループの本拠にあったグランドチェロキー、トヨタ・プラド、ボディガード者経営者女性の1984年型ポルシェ930など。(2012.7.21 #745)
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| ミステリーとクルマ | 15:55 | comments(0) | trackbacks(0) | home↑

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【海外ミステリ】ロバート・ウォード『四つの雨』


<クルマの登場シーンを抜書したLagoon 100 Mysteriesに併載>
◇本書から (FOUR KINDS OF RAIN,2006 田村義進訳、早川 2007)
『300万ドルじゃ足りない。くそっ。家を2軒買ったら、それでおしまいになる。文無しだ。少なくても400万ドルはいる。
 それに車のことも考えなければならない。今乗っているのは、ポンコツの古いボルボだ。非物質主義を標榜する左翼のはしくれとしては、それでなんの問題もない。だが、ジェッシーのような女にそのような生き方を押しつけるわけにはいかない。ジェッシーは他人に自慢できるような格好のいい車に乗りたがっている。できることなら、夢をかなえてやりたい。それが歳の離れた恋人を持つ男のつとめだ。
 ジェッシーは恵まれない者の犠牲になりたいなどと思っていない。当然だ。本人自身が恵まれない者の一人なのだから。』

--COMMENT--
 50歳を越したしがない心理療法士の前に、ジェッシーが現れもう一度夢を咲かせたい…と窃盗を思いつくがそこから転落が始まる。当人もジェシーも、友人もご都合主義者ばかりなのを皮肉っているノワールものと言えそう。文中の「…女の尻に敷かれたヒーロー」はドンピシャだ。
 引用以外の車としては、殺人課刑事のクリーム色のクラウン・ヴィクトリア、美術商のシルバーのBMW、窃盗をたのむ男の79年式カマロ・I・ロック(?)など。
(tablet入力 2012.6.28 #744) 

| ミステリーとクルマ | 09:22 | comments(0) | trackbacks(0) | home↑

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【海外ミステリ】チャールズ・ウォルフォード『部長刑事奮闘す』


<クルマの登場シーンを抜書したLagoon 100 Mysteriesに併載>
◇本書から (The Way We Die Now,1988 沢 万里子訳 : 扶桑社 1992)
『翌朝ホウクは警察の駐車場に覆面パトカーのプリマスを停めた。車から降りるときに煙草を地面に投げ捨て、踏みつけた。3台向こうで、スレイター警部がちょうど自分のリンカーン・コンチネンタルに乗り込むところだった。彼は片手を上げ、ホウクのところにやってきた。まるで背中に銃を突きつけられているかのように背筋をぴんと伸ばしていた。
「車の中で煙草をすっていたのか、モウズリー部長刑事」
ホウクはうなずいた。
「25ドルの罰金だ」
「おいおいスレイター警部、おれは一人で車に乗っていたんだ。おれの煙はだれにも迷惑をかけちゃいない」
「新署長はそうみない。例の規則が掲示され、パトロール車両だけでなく覆面車にも適用されるんだ。きみに罰金を科さなきゃならない。ヘンダーソン指揮官がつぎの給料からその分を差し引く。部長刑事なんだから、若い連中の手本になってもらわないとな」』

--COMMENT--
 ホウク・モウズリー部長刑事シリーズ5作目は、農場で働くハイチ人の変死事件を捜査するため農場に潜入、さんざんいたぶられたり…ご苦労さま。ホウクや同僚、家族がいきいきと描かれていて楽しい。
 引用部分は、新署長の発案になる公用車内禁煙に手こずるシーン。ホウクのおんぼろ73年型ポンティアック・ルマン、元パートナー女性刑事のホンダ・シヴィック、別件事件のガレージ開閉コントロラーが盗まれた白いメルセデス、自宅近くに引っ越してきた男の”新車のような小型のヘンリー・J”、ホテルマンの3年もののシェヴィ・ワゴン、同僚ゴンザレスの”黒光りするマーキュリー・リンクス”など。
 本書は中野や新宿の図書館にはなく、渋谷区本町図書館の保管庫所蔵になっていたほどの、20年前刊行。やはり図書館所蔵じゃないとなかなか入手できないでしょうね。途中当方の入院などで貸出期間をオーバーし、館員さんに頼み込んで再貸し出ししてようやくまとめができた。
(tablet入力 2012.6.25 #743)

| ミステリーとクルマ | 13:39 | comments(0) | trackbacks(0) | home↑

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【海外ミステリ】マイクル・コナリー『リンカーン弁護士』


<クルマの登場シーンを抜書したLagoon 100 Mysteriesに併載>
◇本書から (THE LINCOLN LAWYER,2005 古沢嘉通訳、講談社、2009)
『サンフェルナンド裁判所にいく途中のニューススタンドでタイムズの第2版を買って確認しなければならないと決めた。アール・ブリッグスにどのニューススタンドに向かえと指示をだすか考えていて、車がないことを思い出した。リンカーンは<フォー・グリーン・フィールズ>の駐車場にある-夜のうちに盗まれていない限り-それにパブが11時からのランチのためにオープンするまで、車のキー取り戻すことができない。困ったことだ。
 毎朝、アールを拾っている通勤者用駐車場にアールの車が停まっているが見えた。シャコタンにしたど派手なな改装済みトヨタで、タイヤホイールにはクロームメッキのスピニングリムをとりつけていた。わたしの推測では、車内にはマリファナ煙草の臭いが恒久的に染み着いているはずだ。あれに乗りたくはなかった。
 郡北部では、警察に止められる格好の目印だった。郡南部では撃たれる格好の目印だ。』

--COMMENT--
 刑事弁護士ミッキー・ハラー・シリーズの第1作は、女性暴行事件の資産家の容疑者の弁護依頼を受けるが、無実どころか過去にも同様の殺傷犯だったことがわかる。米国の法廷の場における駆け引き、密告屋、謀略ってすごいなぁ。下巻にはいると、依頼人がミッキーと家族に脅しをかける絶体絶命のサスペンスや、GPSアンクレットを巧妙に使う迫真の展開が楽しめる。うまい!面白い!
 引用は、事務所代わりに使うリンカーンの運転手の車についてのシーン。依頼人の2004年型レンジローバーと2001年型ポルシェ・カレラ、パブの男の黄色のコルヴェット、依頼人の顧問のメルセデス、ミッキーの元妻の"安物の"ジャガー、警察車のグランド・マーキーなど多数。
(tablet入力 2012.6.24 #742)

| ミステリーとクルマ | 10:43 | comments(0) | trackbacks(1) | home↑

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【海外ミステリ】マイク ル・コナリー『シティ・オブ・ボーンズ』


<クルマの登場シーンを抜書したLagoon 100 Mysteriesに併載>
◇本書から (CITY OF BONES ,2002 古沢嘉通訳、ハヤカワ 2005)
『家の中に通じる重厚な木の扉の上に照明がさがっていた。そこにたどり着かないうちに、コラソンが扉を開けた。黒いパンツとクリーム色のブラウスを着ていた。おそらく新年のパーティーに行くつもりなのだろう。コラソンの視線はボッシュを通り過ぎボッシュが運転してきたスリックバッグに注がれた。
「あの車が家の石畳にオイルを落とす前に手早くすませましょう」
「温かな挨拶をどうも、テレサ」
「それなの?」コラソンがシューズボックスを指さした。
「これだ」
ボッシュはポラロイド写真を手渡し、箱のふたを開けようとした。新年を祝うシャンパンを飲まないかと尋ねてくれる気がないのは明らかだ。』

--COMMENT--
 読み漏らしていたハリー・ボッシュ・シリーズ8作目は、20年前に殺された少年の骨の事件を捜査するが、被疑者が転々と変わり窮地に立たされる。世の中に罪があるとすれば自分がとことん向き合わなければならないというハリーの執拗な意志が最後にバッジを返すという、シリーズの転機となる作品。
 550ページもあり、あまりに真剣すぎて読むのが疲れるかな…新人警官が好きになるなる部分はあまりストーリーにはいらないように思う。
 引用は、依然つきあっていた郡検死官のコラソンに、少年の骨を見せにいくシーン。SlickBagは『堕天使は地獄へ飛ぶ』から登場したロス市警の白黒の連絡車。パートナーのレクサス、少年の父親が当時乗っていた72年型インパラなど。
(tablet入力 2012.6.16 #741)

| ミステリーとクルマ | 15:12 | comments(0) | trackbacks(1) | home↑

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【海外ミステリ】スティーヴ・ハミルトン『解鍵師』


<クルマの登場シーンを抜書したLagoon 100 Mysteriesに併載>
◇本書から (THE LOCK ARTIST,2009 越前敏弥訳 早川2011)
『伯父について家を出て、酒屋へと回った。伯父は裏口の鍵をあけ、中へ消え た。戻ってきたとき、バイクを押していた。 「ヤマハの850スペシャルだ」伯父は言った。 「中古だが、状態はちっとも悪くない」 僕の目はバイクに釘付けになった。黒のシートにブロンズ色の縁取り、クロムメッキの排気管 が陽光にまぶしく輝いている。宇宙船が飛び出してきても、こんなには驚かないだろう。 「常連の一人がつけを払えなくてね、帳消しにしてくれとこのバイクをもってきたんだ。」 恐ろしい額の付けだったにちがいない。 「ほら乗って見ろ、押さえててくれるか。ヘルメットがある」』


--COMMENT--
 ハミルトンのノン・シリーズの少年青春&大陸漂流小説。言葉をしゃべれない絵の好きな少年がどんな金庫も破 れるアートを身につけ、仲間や彼女を守るために黙々と金庫破りの仕事をこなしくという設定が異 色。
  引用は、育ての親の叔父から大好きなバイクを贈られるシーン。この前にロサンゼルスの犯罪 グループからは報償としてもらうハーレーダビットソンのスポーツ・マスターにも乗っている。オーク ランドでは伯父の”後ろのバンパーが大きくへこんだツートンカラーのグランドマーキー”、美術学校 へいった友人の”赤いシヴォレーノヴァ”、窃盗グループのダークグレーのサーブ、恋人の男友達の チェリーレッドのBMWコンヴァーティブルなど 。(tablet入力、2012.6.10 #740)

| ミステリーとクルマ | 17:25 | comments(0) | trackbacks(0) | home↑

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【海外ミステリ】マイクル・コナリー『真鍮の評決』


<クルマの登場シーンを抜書したLagoon 100 Mysteriesに併載>
◇本書から (BRASS VERDICT,2008 古沢嘉通訳、講談社、2012)
『「パトリック、わたしは12年前に公選弁護士事務所をやめてからずっと、事務所を持っていない。車が事務所代わりだ。これとまったく同じリンカーンをほかに2台もっている。ローテーションで回して使っているんだ。
 どの車もプリンタとファックスを備えており、コンピューターには無線カードをつけている。事務所でやらなければならないことはみな次の場所に向かっているあいだにここでやる。
ロサンジェルス郡には40以上の裁判所が点在している。自由に動ける状態を保つのは、ビジネスをするには一番いい方法なんだ。」
「クールですね」パトリックは言った。』

--COMMENT--
 コナリーの弁護士ミッキー・ハラー第2作は、銃撃死した知人の弁護士から受け継いだ映画会社オーナーの殺人事件を扱う。よくできたストーリー、スピード感、とくに陪審員を巡る駆け引きなど、今まで弁護士物とは一線を画す面白さ。
 引用シーンは、”リンカーン弁護士”と呼ばれる因縁が紹介されている部分。道具立てが豪華ですね。他に、スタッフ調査員の”63年製ハーレー…パンヘッド・エンジン”、死亡した弁護士のBMWクーペ、映画会社社長のミディアムクラスのメルセデスと40万ドルのマイバッハそれとカレラGT、スタッフドライバーの”サーフボード・ラックのついたスバル・ワゴン”、陪審員の”全米ライフル協会ステッカーを貼ったフォード150ピックアップ”どなど。(tablet入力 2012.6.5 #739)

| ミステリーとクルマ | 16:41 | comments(0) | trackbacks(1) | home↑

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【海外ミステリ】アン・クリーヴス『白夜に惑う夏』 


<クルマの登場シーンを抜書したLagoon 100 Mysteriesに併載>
◇本書から (WHITE NIGHT,2008 玉木亮訳、創元、2009)
『「彼の車を調べさせてもらえますか?」
「もちろんよ、どうぞ」自分の正しさが証明されるとベラが自信たっぷりでいるのが、ペレスにはわかった。ベラ・シンクレは、これまでの人生で一度もおのれの間違いをみとめたことがなかった。[中略]
ロディの車は修復された古い黒のビートルだった。おそらく値段は、ペレスの新車のセダンよりも張るのだろう。鍵はかかってなかった。トランクには鞄があった。荷造りの最中に嫌気がさして父親の墓参りにいくことにした、とロディが語っていたかばんにちがいない。その上にヴァイオリンがのっていた。』

--COMMENT--
 英国極北のシェトランド4重奏の第2作。タイトルのとおり、夏の白夜のシーズンが始まると人々は浮き足立つし、住人のなかの秘め事も動き出すなか2件の殺人事件がおきる。話題の前作を読んでいないので、なぜ本土のテイラー主任警部がからんでくるのかわかりにくい。島の素朴な生活シーンが素敵ではあるが、わき道話題ばかり多く読むのに忍耐がいるなぁ。
 車の登場は場面すくなく、著名な画家ベラの甥のビートルと、彼女の”洒落た四輪駆動車”ぐらい。
(tablet入力 2012.5.29 #738) 

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【海外ミステリ】 トマス W.ヤング『脱出空域』


<クルマの登場シーンを抜書したLagoon 100 Mysteriesに併載>
◇本書から (公手成幸訳 早川 2012)
『C-5のところにひきかえすと、四人のロードマスターたちが患者用のパレットを機内の所定の位置へ滑り込ませているところだった。十台のハムヴィーの積み込みがロードマスターたちの本来の業務だったのだが、いま彼らは約40名の負傷者を搭乗させるための作業に取り組んでいた。-中略-
 輸送機の準備が完了したところで、側面に赤新月が描かれたバスが、開けはなれた機体尾部ランプへバックで進んでいった。』

--COMMENT--
 テロ負傷者をアフガニスタンからドイツへ運ぶ任務を命じられたバーンズ機長の機体に爆発物が仕掛けられ、様々な危機を凌ぐエアパニックもの。多分、米空軍のあらゆる危機シミュレーションを取り込んだような迫真の冒険が見どころ。
 車の搭乗は本書冒頭の積み込みシーンだけで、あとは全てC-5機内の場面となる。(2012.5.17 #737)

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【海外ミステリ】 ドン・ウィンズロウ『野蛮なやつら』


<クルマの登場シーンを抜書したLagoon 100 Mysteriesに併載>
◇本書から (東江一紀訳 角川 2012)
『先導車、現金輸送車、後続車。
 エスカレード、トーラス、サバーバン。
 エスカレードがかなり前方、50ヤードほど先を走り、サバーバンはトーラスのあとにぴったりつけている。
 ベンは道路からそう遠くない岩の間にしゃがみ込んでいる。
 手にはおもちゃの飛行機用のリモコン。
 トグル・スイッチがふたつ。
 前の晩からきて、IEDを埋めた。グーグル・アースでこの道路を検索し、格好の狭いヘアピン・カーブがあって、岩が爆風をさえぎり、かつ封じ込めるようになっている地点を選んだのだ。
 非対称闘争。
 今回は自衛のためではなく、純然たる殺戮のための闘いだ。
 輸送隊の面々はかなり気楽に構えていることだろう。平坦な砂漠からのぼってきて、何マイルも先まで対向車はなく、ほかに何も見えないのだ。
 何もなく、何も起こらない場所。
 ベンは待つ。
 手が震える。
 アドレナリンのせいか、それれとも気持ちの揺らぎか?』

--COMMENT--
 南カリフォルニア・シリーズの作品で、ラグーナ・ビーチ…ロスとサンディエゴの中間に位置、を舞台にマリファナの水耕栽培をする二人がメキシコの麻薬カルテルに人質にとられた幼馴染の女の救出に闘いを挑む――となれば普通のクライム・ミステリだが、短いセンテンスとリズムを重視した詩的な文、290章にもなるシナリオ風構成など型破りで異色な仕上がり。本書の前に読んだC.ウィルフォード『危険なやつら』だったので、奇しくもイカレて野蛮なオフ・ビート作品が続いた。
 引用は、麻薬カルテルの現金輸送車を襲撃するシーン、短文と体言止めのシナリオの感じがわかる。他に、麻薬撲滅エージェントDEA捜査官のトヨタ・カムリ、高純度マリファナを生産するベンのムスタング、カルテルのホンダCR-V、カルテルを襲撃するために盗むリンカーンやヴォルボ・ワゴン、音響技師の66年式コルヴェットなど。
 "B4N"とかスラング表記もたくさんでてきてフーンと楽しめるところも多い。"Bye for Now"だそう。(2012.5.6 #736)

| ミステリーとクルマ | 03:00 | comments(0) | trackbacks(1) | home↑

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