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【海外ミステリ】 マイケル・シェイボン『シャーロック・ホームズ最後の解決』


◇本書から (黒原敏行訳 新潮 2010)
『「おはよう、司祭さん」と老人はいった。
パニッカー司祭は、車を発進させてロンドンに向かうことを期待されていると悟った。約束していたかのように、この濡れたウールと煙草の匂いをさせている老人を乗せていくのだ。司祭は気乗りがしなかった。
1927年型インペリアと自分を心の奥深くで無意識のうちに同一視しているので、この老人に自分のおんぼろ自動車のような頭のなかへ無遠慮に踏み込まれたように感じていた。陰鬱ではあるがいちおう神聖な頭のなかへ。
 エンジンはため息混じりに声をおとして辛抱強いアイドリング状態に静まった。司祭が車を出さずに黙っているのを、老人は説明の要求と解釈したようだが、その解釈はあたっていた。』


◇ジャンル横断小説に気を吐くシェイボンのホームズ物のパスティーシュ作品。難民となった少年のまわりでおきた殺人と少年のオウム(何故か数列をしゃべる…)の失踪事件を、老養蜂家が追う。
 この老人が探偵ホームズのその後の姿であるが、もちろん作品中には一切ホームズとは出てこず、<正統にして典雅、オマージュに満ちた企み>と評されるゆえんだ。本文150ページほどと、一気読みにぴったり。
 引用は、老人が司祭にたのんでロンドンへ向かうシーン。二次世界大戦の爆撃で変わり果てたロンドン市街の様子が生々しい。他に司祭館の下宿人の"1933年型MGミジェット"などが登場する。(2010.7.7 #640)
マイケル・シェイボン作品のセレクション

| ミステリーとクルマ | 10:46 | comments(0) | trackbacks(0) | home↑

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