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【海外ミステリ】 F.W.クロフツ『フレンチ警部と毒蛇の謎』


◇本書から (霜島義明訳 創元 2010)
『オーロップの丘で誰かに見られる心配はない。この時期あそこはサハラ砂漠並に閑散としている。ただ、レストランも開いていないので、お茶の用意をしていかなければならない。家の魔法瓶を持ち出せばクラリッサに気づかれる。お茶の道具は買って、中身はホテルで調達するほかない。ええい、また出費か。そうは言っても、もう後戻りできないところまできてしまっている。
 翌日、クラブで昼食をとったあと、ジョージはレンタカー屋に出かけ、N.J.ナットという車を予約した。そして近くの店でピクニック用のお茶道具一式、3ポンド近くもした、を買いホテルに預けて注文を伝えた。おかげでジョージは昂奮し、落ち着きを失くした。自分が踏み出した行動に対する不安と、そのときがくるのを待ちきれない思いとの間で気持ちは揺れた。』

--COMMENT--
 たまに本格推理を読もうと、70年ぶりに訳出されたF.W.クロフツの最後の長編を手にした。犯人が最初から明かされる倒叙と、後段に登場するフレンチ警部の探偵ものを組み合わせたスタイル…ただし犯行手口そのものは最後まで説明されない…は、インパクトを強める効果がどれほどのものか疑問ではあった。出遭った女性に一目ぼれしてし入れあげてしまったバーミントン動物園の園長ジョージが、悪事の先棒を担がされる羽目に陥りる。真犯人とジョージの互いに相手を嵌めない保険のかけあいがよくできていた。私が生まれる前に書かれたものなのに内容面で古さを感じさせない翻訳の旨さが光る。
 引用はジョージが密会の準備をするシーン、"N.J.ナット"と表記された車はUKサイトなどで調べているが見当がつかない。原書でチェックすることも考えたが、なにしろ古書なので入手が難しい。ジョージの家の<またどこか壊れた"モーティン">も不明、入れあげた女性に持たせるつもりだった"モーリス・マイナーかベイビー・オースチンか8馬力のフォード"、法律事務所長の"オースチン・セブン"などが登場する。(2010.9.16 #652)

| ミステリーとクルマ | 11:18 | comments(0) | trackbacks(0) | home↑

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