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【海外ミステリ】 ドン・ウィンズロウ『フランキー・マシーンの冬』


◇本書から (東江一紀訳 角川 2010)
『優等生のジル。子どものころから、利発でちゃらちゃらしたところがなかった。
「デザートは?」主菜を食べ終えて、フランクは尋ねる。
「わたしは何も欲しくない」ジルは言い、父親の腹部に視線を据える。「パパも、食べないほうがいいわね」
「これは歳のせいだ」
「食べ物のせいよ。揚げ菓子太りでしょ」
「レストランの仕事をしてるからな」
「パパがしてない仕事なんて、あるの」
「豆腐には関わっていない」フランクはウェイターを呼び、勘定をすませる。おれがいくつも事業をやっていることを、ありがたく思えよ、と胸のうちで言う。そのおかげで、おまえは大学に入れたし、医学の道に進むこともできる。
 ただし、医学部の学費については、これから算段しなくちゃならないが…
 ジルのトヨタ・カムリのところまでいっしょに歩いていく。大学入試のときに、フランクが買い与えた車だ。安全で、燃費がよく、妥当な額の保険つき。手入れがいいので、今でも新車同然だ。未来の腫瘍学者は、オイルのチェックのしかたもスパークプラグの替え方も心得ている。ジル・マシアーノをだまそうとしたメカニックには天罰が下るだろう。』

--COMMENT--
 マフィアの世界から足を洗って堅気の商売をやっているフランクが突然何者かに狙われる。執拗に迫る敵を相手に、今は62歳の主人公が自分の家族と生活を守ろうとする。サンディエゴを舞台にする主人公の暮らしぶりはとても素敵に描かれている。若干多すぎる過去のマフィアの抗争の回想を除けば淀みなく展開するストーリーはさすが。おすすめ南カルフォルニア(SoCal)クライム・ノベルだ。
 引用は、大学入学許可のおりた娘ジルと昼食をともにするシーン。フランクの仕事用のトヨタ・ピックアップとベンツ、マフィアの派手な黄色のハムヴィー…"HMMWV" High Mobility Multipurpose Wheeled Vehicleは本来軍用車を示すが民生用のハマーの愛称としても使われる、ストリップ・クラブ経営者のロールスロイスをはじめとする5台のヴィンテージ・カー、フランクとカーチェイスを繰ひろげるシルバーのレクサスと黒のエンヴォイ、逃走用に徴用する96年式セリカなど。けっこうトヨタ車の出現が多い。(2010.11.21 #664)
◇下図はフランクの釣餌店があるOcean Beach Pier, San Diego :カリフォルニア最大のピアで500m以上も太平洋に突き出ている。散歩すると約2Kmにもなる。


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| ミステリーとクルマ | 16:55 | comments(0) | trackbacks(0) | home↑

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