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【海外ミステリ】 デイヴィッド・ベニオフ『卵をめぐる祖父の戦争』


◇本書から (田口俊樹訳 早川 2010)
『日没の一時間ほどまえ、不気味な雰囲気が漂う赤レンガの校舎の脇で行進は終わった。その校舎は、第二次五ヵ年計画の人民プロジェクトとして建てられたものだった。鉛ガラスの窓が中世の城の銃眼のように細長く連なり、正面のドアの上には60センチほどの大きなブロンズの文字で、レーニンの有名なことばが書かれていた―“われわれに子どもを8年預けよ。そうすれば、その子は永遠のボルシェビキになるだろう”。ロシア語ができる侵略者の誰かが白いペンキでそのことばに対する返答を殴り書きしていた。乾く前にペンキがいくらかしたたり落ちた文字で、こう書かれていた―“われわれに子どもを8秒預けよ、そうすれば、ボルシェビキはこの世からもういなくなるだろう”。
 ドイツ国防軍はその校舎を占拠し、司令部として使っており、通用門の近くにドイツ製キューベルワーゲンのが6台停まっていた。無帽の兵士―生まれたばかりのひよっこのような黄色い短髪の男―が鋼鉄製の緑の石油缶に入れたガソリンを車に入れていたが、仲間の兵士に連れられた捕虜の一団が近づいても、見る限り無関心な眼を向けてきただけだけだった。』

--COMMENT--
 1942年ドイツ軍が包囲したレニングラード、17歳だった主人公と饒舌な青年兵士が調達を命ぜられ1ダースの卵を求めて、幾多の冒険、危険を冒しながら旅をする。パルチザンの一党と行動をともにしたり、若い女性狙撃手と共に捕虜になったりするなか、若い三人の友情がはぐくまれるという青春の冒険物語。かなり残虐なシーンがあったりする戦史ものでありながら、ペーソスと笑い、しもネタが飛び交う会話など若さゆえの明るさが感じられた。
 引用は、3人がドイツ軍司令部に連行されるシーン、キューベルワーゲンは、フェルディナント・ポルシェらにより設計されたジープタイプ車両。ほかにメルセデスのハーフトラック、ロシア製の機銃をとりつけたガズなどがでてくる。(2010.12.26 #669)

| ミステリーとクルマ | 11:04 | comments(0) | trackbacks(0) | home↑

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