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【海外ミステリ】 イアン・ランキン『首吊りの庭』


◇本書から (延原泰子訳 早川 1999)
『リーバスの車が戻ってきた。埃のこびりついたトランクに誰かが指で、二つのメッセージを書いていた。<ポンコツカー>と<スティービー・ワンダーが洗車したのか> 憤慨したサーブ900は、一発で始動し、いつもの異様な振動や雑音を少し減らしたようだ。帰宅する道中、座席にしみこんだウィスキーの臭いを嗅がないですむように、リーバスは窓を開けっぱなしにして走った。
 澄み切った空の、すがすがしい夜となる、気温が急激に下がった。運転者の嫌う、低く赤い太陽は、既に家並みの下に没している。リーバスはコートのボタンを外したまま、近所のフィッシュ&チップス店へ歩いていった。魚のサパーとバターロール二個、アーンブルー二缶を買って、フラットに戻った。テレビは何もやっていなかったので、レコードをかけた。ヴァン・モリソンの《アストラル・ウィークス》。レコードは皮膚病にかかった犬よりもひっかき傷が多い。』

--COMMENT--
 警部リーバス・シリーズ第9作は、街を牛耳ろうとするギャンググループ同士の戦いと、大戦末期フランスの村でおきたナチス大虐殺の首謀者であった亡命者の捜査、リーバスの娘が車にひき殺されそうになる…三つの事件が入り組んで進行する。ギャングたちの全面抗争を避けるために、両方のボスとの交渉をする辺りは、一匹狼リーバスの真骨頂となるところ。
 引用は、何者かに盗まれ、ひき逃げに使われたリーバスのサーブが戻ってきたシーン。珍しく禁酒中のため、酒の臭いを嫌っていることが含まれている。ほかの登場車は、元からのギャング団のレンジローバー、娘のサニーを轢いた白のエスコート、ロンドン警視庁警部のシェラ、リーバスの弟の赤いBMWなど。
 他の作品をあわせても、Van Morrison を聴くシーンが一番多いような気がする。@fwit7183さんの登場する楽曲・アルバムは相変わらず緻密なコレクションですね。(2011.3.22 #680)

| ミステリーとクルマ | 09:09 | comments(0) | trackbacks(0) | home↑

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