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【海外ミステリ】 イアン・ランキン『死せる魂』 …楽しめるディテールと機知に富んだ会話、考え抜かれたプロットなど凄い。読みきるのに3週間もかかってしまった


◇本書から (延原泰子訳 早川 2000)
『「まだフェティス署にいるの?」
ジェーン・バーバーがこっくりとうなずく。「性犯罪課に」
「今も警部?」
またうなずく。--中略--
リーバスは煙草の煙越しに彼女を観察した。背が高くて、リーバスの母親なら"骨太な女"と形容するにちがいない。肩までの茶色い髪にウェーブをつけている。からし色のツーピースに色の薄いシルクのブラウス。ほくろが頬と顎に一つずつ。三十代なかばか…?リーバスは年齢を当てるのが苦手だ。
「じゃあ…」ジェーンは立ち去ろうとしかけて、去りがたくぐずぐずしていた。
「では、失礼」背後から声がした。振り向くと、リチャード・コードヴァが車へ向かっていた。赤い高級スポーツカーTVRで、気に入った文字の入ったナンバープレートがついている。車のキーをまわすときには、すでに二人の存在を忘れているようだった。
「あの冷血漢」バーバーがつびやいた。
「金が少し浮いたのにな」
彼女がリーバスの顔を見た。「どういうことです?」
「TVRにエアコンをつけなくたってよかったんだ、冷血漢なんだから。ほんとに飲まないのか?少し尋ねたいことがあるんだが…」。』

--COMMENT--
 リーバス警部・シリーズ第10作は。当時社会問題化していた小児性愛者や幼児虐待の事件に焦点をあていつもの通り、先輩刑事の墜死の理由、学生時代の恋人の息子の失踪、アメリカから帰国した連殺人犯の不気味な挙動なのどいくつもの事件が平行して進行する。またリーバスが兵役に就いたときの意外な事情がはじめて明かされるなどなど本作も、とことん楽しめるディテールと機知に富んだ会話、考え抜かれたプロットなど凄い。読みきるのに3週間もかかってしまった。
 引用は、法廷証言で嫌味な弁護人リチャードにつつかれたあと、彼の車を見送るシーン。ほかに、シボーンのローヴァ200、タブロイド紙記者のアトラス、引用のバーバー警部のクリーム色のフォード・モンデオ、事件解明のとっかりとなる白いベンツのセダンなど。 (2011.7.30 #697)
Lagoon 100

| ミステリーとクルマ | 13:17 | comments(0) | trackbacks(0) | home↑

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