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【海外ミステリ】 ジェレマイア・ヒーリイ『湖畔の四人』、これがハードボイルだ


◇本書から (菊地よしみ訳 早川 1996)
『丸太小屋のわきに2ドアの古い小型トラックが置いてあった。インターナショナル・スカウトのようだ。アクアマリン色の車体にクリーム色の屋根。スペア・タイヤは助手席の後ろ、サイドウィンドウの下に積まれている。後部バンパーは車体にロープで縛り付けられ、ナンバープレートはリアウィンドウにテープで留められている。
 トラックの背後には、がらくたのつまったガレージと、L字形に曲がった木の枝をドアノブに利用した屋外便所。ガレージと屋外便所の間には金網が張られ、雑種の大きいな犬が三匹入っていたが、われ先に金網を破って出てこようとやっきになっている。』

--COMMENT--
 私立探偵カディのシリーズ第8作は、風光明媚なメイン州の湖畔の別荘で起きた二組の夫婦の3人がクロスボウで射ぬかれ殺された事件について、被疑者の弁護士から依頼され真犯人を追う。湖畔の住人たちや、夫婦の近隣者や勤務先などに聞き込みを続けるが、なかなか犯人像が絞り込めないが、ヒーリイ作品の真骨頂はこの聞き込みにあるんだなぁとつくづく思う。単に情報を聞くだけではなく、聴取からその人物のバックグランドを描き出すことが作品の幅を広げる大切な要素と考えてのことだろう。大自然や田舎の素朴な生活も存分に描かれていて、かなり異色の作品に仕上がっているし、とにかく、読みやすく存分にストーリー・テラーとしてのヒーリイを楽しめる。
 引用は、別荘の隣に住む元からの住人の女性を訪ねたシーン。数ページあとで、オーナーが車はフォード・ブロンコの1967年モデルだよ…と教えてくれる。カディのホンダ・プレリュードは大活躍で何度も何度もでてくる。ただし悪路走行がたたって最後にはクラッチかミッションからのオイル漏れで修理に出されてしまう。女性保安官のシヴォレー・ブレイザー、自動車ディーラー経営者の"キャンディ・アップルのような赤いコンヴァーティブル、幌は白、内装も白"など。
 これまでのシリーズにはなかった壮絶な銃撃戦が印象的だった。カディは不良少女グループから銃撃を受けその3人を射殺する。何も射殺せず武装解除すればよかったのじゃないかとも思うが、障害を残し生きさせるよりは思い切って殺す…がやはりハードボイルドなんでしょうね。(2011.9.21 #709)

| ミステリーとクルマ | 16:24 | comments(0) | trackbacks(0) | home↑

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