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【海外ミステリ】 デイヴィッド・ロッジ『恋愛療法』


<クルマの登場シーンを抜書したLagoon 100 Mysteriesより転載>
◇本書から (高誼進訳 白水社 1997)
『わたしは、家からたった15分で行けるラミッジ・エクスプ駅までクルマで行き、駅の駐車場に車を停めておく。ロンドンから帰るときは、誰かが車に引っかき瑕をつけはすまいか、さらには、盗まれはすまいかと、いつも心配する。最新式の警報装置と安全装置がちゃんとついているが。
 素敵な車で、24バルブ、3リッターのV6エンジン、オートマチック・トランスミッション、パワーステアリング、クルーズ・コントロール、エアコン、ABSブレーキ、スピーカーが6個のオーディオシステム、電動チルト&スライドのサンルーフその他、想像しうる限りのちょっとした装置がついている。風のように、滑らかに、信じがたいほど静かに走る。
 わたしを陶酔させるのは、音もなく、なんの無理もなく動くところだ。騒々しい、ブルルルン、ブルルンというスポーツカーが好きだったことは一度もない。そして、英国人が、なぜ手動のギアシフトに取りつかれているのかわからない。セックスの代替なのだろうか、といぶかる。変速レバーの握りを際限なく愛撫し、クラッチ・ペダルを絶えずぐいぐいと踏むというのは? オートマチックでは中速で手動の場合ほど加速がよくないというけど、エンジンがわたしの車ぐらいに強力だと加速は十分だ。それに加え、わたしの車は信じがたいほど、心臓が止まりそうなほど美しい。』

--COMMENT--
 老年にさしかかったテレビ台本作家が原因不明の膝の痛みに襲われ、いろんなセラピーにかかり、最後にキルケゴールにのめりこむが、そのうち30年連れ添った妻との仲も怪しくなってくる…。ユーモアとペーソスたっぷり。ただし440ページをしっかり楽しむにはかなりの忍耐力が必要かな。
 引用は、とても気に入りながらなかなか買う決断ができず、ショールームにあった販売車が売れてしまってからデーラーに文句をつけようやく入手した日本車。その耽溺ぶりからも主人公の思い込みの強いキャラが伺えるなぁ。(2012.1.12 #723)

| ミステリーとクルマ | 13:50 | comments(0) | trackbacks(0) | home↑

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