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【海外ミステリ】チャールズ・ウィルフォード『炎に消えた名画』


<クルマの登場シーンを抜書したLagoon 100 Mysteriesより転載>
◇本書から (扶桑社 2004 浜野アキオ訳)
『車を路上に駐車すると、シボレー…7年もののコンバーチブル…のズック地のトップを引き上げ、板石のパティオの向こうにある化粧漆喰塗りの外階段を見つめる。
 午後1時半頃、出かける支度が整った。わたしはベレニスの先に立って階段を降り、フロリダのぎらぎら照りつける強烈な陽光のなかへと進み出る。湿度は90パーセント近くまで上昇しているが、気温はまだ30度に達していない。さらに南の方角では怪しげな雲が広がっていたが、パームビーチの空は青く澄み切っていた。湿度が100パーセントに達すると原理的には雨が降るはずなのだが、サウスフロリダの場合、必ずしもそうはならない。ではあるのだが、わたしたちは暗雲の広がるボイントンビーチ目指して車を走らせていたし、キャンバス地のトップは下ろさないことにした。模造革のシートは焼け付くように熱く、車内にいると汗がだらだら噴き出した。
 ウエストパームに入る橋を渡り終えたとたん、ベレニスは鮮やかなオレンジ色の屋根を指さして言った。「ハワードジョンソンに寄っていきましょうよ」 』

--COMMENT--
 フロリダ・ミステリ作家で見逃していたウィルフォードの第6作は、若手美術評論家がそれまで世の中に姿を表さなかった老画家へのインタビューという千載一隅のチャンスを得たことから事件を起こす。パルプ・マガジンとは思えない格調の高そうなモダンアート論が延々と展開され…ほとんど飛ばして読んだけど(-_-;)、悪事にはかならず綻びがどこかに仕込まれているだろうと読み進むが意外な結末に驚き。肩肘を張らないで読める楽しいミステリだ。
 引用は主人公と助手役の愛人が老画家のところに向かうシーンで、車は7年もののシボレー…コンバーチブル・トップのことが何度も出てくるので何やら伏線の一つかなとは誰でも思ってしまうほど頻出だが、まぁほどほどの使われ方。読んでのお楽しみに。他には画廊の女性経営者の白いポンティアックなど。
(2012.4.18 #731) 入力:ライフタッチ・タブレット

| ミステリーとクルマ | 11:53 | comments(0) | trackbacks(0) | home↑

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