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【海外ミステリ】 ドン・ウィンズロウ『野蛮なやつら』


<クルマの登場シーンを抜書したLagoon 100 Mysteriesに併載>
◇本書から (東江一紀訳 角川 2012)
『先導車、現金輸送車、後続車。
 エスカレード、トーラス、サバーバン。
 エスカレードがかなり前方、50ヤードほど先を走り、サバーバンはトーラスのあとにぴったりつけている。
 ベンは道路からそう遠くない岩の間にしゃがみ込んでいる。
 手にはおもちゃの飛行機用のリモコン。
 トグル・スイッチがふたつ。
 前の晩からきて、IEDを埋めた。グーグル・アースでこの道路を検索し、格好の狭いヘアピン・カーブがあって、岩が爆風をさえぎり、かつ封じ込めるようになっている地点を選んだのだ。
 非対称闘争。
 今回は自衛のためではなく、純然たる殺戮のための闘いだ。
 輸送隊の面々はかなり気楽に構えていることだろう。平坦な砂漠からのぼってきて、何マイルも先まで対向車はなく、ほかに何も見えないのだ。
 何もなく、何も起こらない場所。
 ベンは待つ。
 手が震える。
 アドレナリンのせいか、それれとも気持ちの揺らぎか?』

--COMMENT--
 南カリフォルニア・シリーズの作品で、ラグーナ・ビーチ…ロスとサンディエゴの中間に位置、を舞台にマリファナの水耕栽培をする二人がメキシコの麻薬カルテルに人質にとられた幼馴染の女の救出に闘いを挑む――となれば普通のクライム・ミステリだが、短いセンテンスとリズムを重視した詩的な文、290章にもなるシナリオ風構成など型破りで異色な仕上がり。本書の前に読んだC.ウィルフォード『危険なやつら』だったので、奇しくもイカレて野蛮なオフ・ビート作品が続いた。
 引用は、麻薬カルテルの現金輸送車を襲撃するシーン、短文と体言止めのシナリオの感じがわかる。他に、麻薬撲滅エージェントDEA捜査官のトヨタ・カムリ、高純度マリファナを生産するベンのムスタング、カルテルのホンダCR-V、カルテルを襲撃するために盗むリンカーンやヴォルボ・ワゴン、音響技師の66年式コルヴェットなど。
 "B4N"とかスラング表記もたくさんでてきてフーンと楽しめるところも多い。"Bye for Now"だそう。(2012.5.6 #736)

| ミステリーとクルマ | 03:00 | comments(0) | trackbacks(1) | home↑

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<クルマの登場シーンを抜書したLagoon 100 Mysteriesに併載>◇本書から (東江一紀訳 角川 2012)『先導車、現金輸送車、後続車。 エスカレード、トーラス、サバーバン。 エスカレードがかなり前方、50ヤードほど先を走り、サバーバンはトーラスのあとにぴったりつけ?...

| まとめwoネタ速neo | 2012/05/07 14:32 |

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